八千代市・工務店 グラスランチハウスの中村です。
みなさんは、回遊動線って知っていますか?
回遊動線とは、行き止まりがなく家の中をぐるっと回ることができる動線のことです。
この回遊動線を意識した家は家事の時短にも繋がってきます。
家の中をぐるっと回れることによって、移動範囲も短縮でき効率良く家事ができます。
でも・・・1つだけ注意して☝
回遊動線には、良い回遊動線と悪い回遊動線があります。
回遊動線はつくればいいってものではありません。
正しい場所につくって後悔しないようにしましょう。
今日は「回遊動線の後悔しないつくり方」についてご紹介します。
〈目次〉
1.良い回遊動線のメリットとは
1-1.移動が短縮できる
1-2.各部屋へのアクセスルートが増える
1-3.家事の負担を軽減できる
1-4.開放的な空間がつくれる
2.回遊動線の後悔しないつくり方をするには
2-1.回遊動線は目的ではなく手段として
2-2.家事動線を考えるところからスタート
2-3.移動しながら両立できる間取づくり
2-4.プライバシーをきちんと確保する
3.まとめ
1.回遊動線のメリット
1-1.移動距離を短縮できる
行き止まりがなくなるので、各部屋を行き来する際に近道ができます。
(例)
玄関からキッチンまで直行できる間取りにすると、買い物帰りの荷物をすぐに片付けられます。
また、キッチンから洗面所まで一続きで行けるようにすると、料理をしてる合間に洗濯機のスイッチを入れたりすることができます。
1-2.各部屋への行き方が増える
回遊動線にすると、それぞれの部屋に行く方法が増えるため
家族がどこかで作業をしていて通りにくい場所があったとしても
一つの通路だけではなく、他の通路でも目的の部屋まで行くことができます。
忙しい朝の時間や来客時などに便利です。
1-3.家事の負担を軽減できる
キッチンや洗面所などを回遊できる間取りは、家事効率が良くなります。
特に浴室、洗面所、ランドリールームなどの洗濯動線をきちんと考えることで
洗う・干す・畳む・しまうといった一連の作業を効率良く行えるため、家事の負担を軽減できます。
1-4.開放的な空間がつくれる
回遊動線を意識した間取りをつくると
壁で仕切られた場所や行き止まりの場所が減るので、開放的な空間になります。
また、開放的な空間に仕上げることによって各部屋の様子がわかりやすくなるため、
特にお子さんのいるご家庭にとっては、お子さんの気配や様子を感じることができます。
お子さんに何かあった時にもすぐ察知できるというのも大きなメリットです。
家の中に行き止まりがあればあるほど、閉塞感や圧迫感を感じさるので要注意☝
2.回遊動線の後悔しないつくり方をするには
2-1.回遊動線は目的ではなく手段として
多くのメリットがある回遊動線ですが・・・
「便利そう」「欲しい」という気持ちだけでつくると後悔することも・・・
回遊動線をつくることは目的ではありません。
あくまでも手段の1つです。
回遊動線を目的につくってしまうと、必要のない扉や廊下をつくって後悔する原因になりかねません。
せっかく回遊動線をつくったのに・・・なんてことにならないようにしましょう。
(例)
キッチンと洗面所の行き来をラクにしたい(目的)
そのために回遊動線にしたい(手段)
回遊動線は暮らしやすい間取りをつくるための目的ではなく、手段だということを覚えておきましょう!
2-2.家事動線を考えることからスタート
家事動線の効率化を考えて、回遊動線をつくることが後悔しないつくり方の1つです。
家事動線の一例
・キッチンで料理をしている合間に洗濯機を回しに行く
・買い物した食材を玄関からキッチンに運ぶ
・洗い終わった洗濯物を干す場所まで運ぶ
上記の一例を見てみると、玄関からキッチンまでの道のりが遠回りの場合は、
途中に近道できる通路をつくることで自然と回遊動線ができます。
回遊動線をつくる時には、家事動線を中心に考えると家事の時短になる間取りがつくれます。
\Point☝/
水回りを一箇所にまとめると、家事時短になります。
ちなみに家づくりのコストカットにも◎
(水回りの距離が近いと配管を長くしないですむから、余計な出費も無し)
2-3.移動しながら両立できる間取づくり
通路が多く移動しやすいだけの間取りにすると、コストもかかるし、良い回遊動線とはいえません。
回遊動線の良さは、移動しながらでも家事+αでこなせる間取りづくりです。
例えば・・・
ウォークスルークローゼットをつくれば、近道にもなりつつお出かけの準備などもできます。
ウォークスルー:人が入れる大きさの通り抜けられるクローゼットのこと
2-4.プライバシーを確保する
ひとつの部屋に複数の行き方で行けるようにすると、家族間でのプライバシーを確保しにくいことがあります。
浴室と洗面所、キッチンが自由に行き来できる間取りづくりをする方も多いですが、
その場合は、入浴時などに人の出入りが気になることも・・・
プライバシーを確保したい場所には扉を設置して、鍵を設置するのがオススメです。
効率化ばかりを考えると、生活しにくい環境になることもあります。
きちんとご家族で話し合いをして、個人のプライバシーを確保しつつ過ごしやすい家づくりをしましょう。
3.まとめ
回遊動線はつくればいいってものじゃないとお分かりいただけましたでしょうか?
なぜ回遊動線にしたいのかということを明確にしてから、あくまでも手段として回遊動線を考えましょう。
個人のプライバシーもあるので、ご家族で一度話し合いをしてから
回遊動線をの家づくりすることをオススメします。
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